展示室が1室のため常設展示ではなく、年3回の展示替により様々な資料をご覧いただけるよう努めています。
次回の展示
展示期間 | 令和7年(2025)9月14日(日)~12月5日(金) |
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開館時間 | 本場所中(9月14日~28日) 12時30分~16時 本場所以外 10時~16時30分(最終入館16時) |
※開館日や時間、会期を変更する場合がございます。必ず公式HPでスケジュールをご確認ください。
※大相撲本場所および引退相撲等の開催日については入場券が必要です。
特別展「第73代横綱照ノ富士」
2025年1月場所をもって引退した第73代横綱・照ノ富士。幾度もの怪我や病により大関から序二段まで陥落しながらも、土俵へと戻り、遂には横綱の地位に昇り詰めたその姿は、多くの相撲ファンの心を打ちました。相撲博物館では、照ノ富士のこれまでの軌跡をたどる特別展を開催します。入門から大関昇進、度重なる休場と不屈の努力による復活、そして横綱に至るまで——その歩みを、貴重な資料とともに紹介いたします。
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1 横綱化粧廻し三つ揃い アートワーク:大山エンリコイサム |
美術家の大山エンリコイサム(1983年〜)によるアートワークがあしらわれている。裏面にはひとつずつサインと作品名(左から《FFIGURATI #351》《FFIGURATI #350》《FFIGURATI #352》)が直筆で記されている。 |
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2 横綱土俵入りで使用した太刀拵 |
鞘の蒔絵には菊の紋と桐の紋があしらわれている。 |
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3 染め抜きの着物 |
夏の時季(五月、七月、九月場所)に幕内力士が場所入りの際に着る薄手の着物。しこ名「照ノ富士」が染め抜かれ、白熊と炎が描かれている。 |
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4 場所座布団 |
幕内力士は、土俵下の控えでしこ名が入った座布団を使用する。 |
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5 明荷 |
化粧廻し三つ揃いを入れていた明荷。編んだ竹の上に和紙を貼り、渋と漆を塗って作る。 約30cm×80cm×45cm。 |
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6 優勝額 |
平成27年(2015)五月場所、初優勝の際に贈られたもの。この優勝により大関へ昇進した。 |
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7 優勝額 |
令和6年(2024)七月場所、現役最後の優勝の際に贈られたもの。この優勝により通算優勝回数は10回となった。 |
日本相撲協会財団法人設立100周年記念「古式大相撲の世界」
本年10月7日、日本相撲協会の財団法人設立100周年を記念した興行、「百周年場所 〜古式大相撲と現代大相撲〜」が開催されます。この古式大相撲では、平安時代の「相撲節会」の様式を基にした取組や、本場所では見られない「三段構え」や「五人掛かり」などが披露されます。本展示では、相撲節会にまつわる作品を中心に、古式大相撲の世界へご案内いたします。
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1 相撲節絵図 佐藤峯夕模写 1813年(文化10) |
奈良・平安時代に天皇臨席のもと宮廷で行われた年中行事・相撲節を描いた作品。当時はまだ土俵がなく、どちらかが倒れるか、膝や腕などが土につくと勝負が決した。佐藤峯夕は会津藩士で絵師。 |
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2 相撲絵(部分) 石本秋園模写 19~20世紀(明治時代)相撲博物館蔵 |
相撲節では占手(うらて)・垂髪(うない)・総角(あげまき)と呼ばれる子どもの取組も行われ、奏名(ふしょう)(呼出し)、出居(いでい)(審判)、勝負を記録する籌刺(かずさし)など現在の大相撲と同様の役割があった。本作は平安時代の藤原基光(ふじわらのもとみつ)と巨勢公持(こせのきんもち)の絵を模写したものと伝わる。 |
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3 谷風梶之助の五人掛かり 勝川春英(1762~1819)画 1779年(安永8)頃 |
4代横綱・谷風梶之助による五人掛かり。谷風の圧倒的な強さがうかがえる。実際は5人同時ではなく、ひとりずつ対戦したと思われる。 |
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4 古式三段構へ 奥山儀八郎(1907~1981)画 |
1940年(昭和15)2月11日に皇紀(明治政府が決めた日本独自の紀元)2600年を祝して行われた建国祭奉納大相撲会(おおすまいえ)で、双葉山・男女ノ川の両横綱による三段構えが披露された。奥山儀八郎は木版画家。 |