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オリンピックへの取り組み

平成29年「大相撲beyond 2020場所」実施報告

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概要
日本相撲協会主催で行いました「大相撲beyond 2020場所」の実施報告レポートになります。
1, イベント名称/ 内閣官房東京オリンピック競技大会・パラリンピック競技大会推進本部事務局委託事業「大相撲 beyond 2020場所」
2, 日時/平成29年10月4日(水)12:00開場/13:00開演/15:00終了
3, 会場/両国国技館(東京都墨田区横網1-3-28)
4, 主催/公益財団法人日本相撲協会
5, 観戦者/キッズ、シニア、障がい者、外国人などを受け入れ、多様な方々が観戦機会を持てるよう実施(完全招待制)
6, 来場者/3,992名(平成28年 2,936名)
当日の実施内容
開場 12:00 お出迎え(横綱・大関・幕内力士、行司、呼出)
十両・幕下以下力士による稽古
開演 13:00 触れ太鼓

13:05 子供の稽古

13:25 相撲甚句

13:35 初切

13:45 幕内土俵入り

13:55 横綱土俵入り

14:05 国歌斉唱、主催者より挨拶

14:10 三段構え

14:15 横綱五人掛かり

15:00 幕内取組
終演 15:00 弓取式、打ち出し
来場者に向けた取り組み
■外国人
  • 英語対応の案内スタッフを総合案内に配置
  • 配布プログラムを英語表記で作成(日本語と英語の両面)
  • 場内放送を日本語と英語で交互に行う
  • どんな方でも分かりやすいプログラム内容で行った(子供と相撲、初切、甚句等)
  • ニコニコ生放送(英語対応あり)で当日の様子を生放送で行った
  • 「お祈りができる部屋はないか?」と当日質問があり、クーリングルームとして用意していた部屋に急遽御案内した
■障害者
  • 視覚、聴覚、身体、知的、精神障害者を招待
  • 聴覚障害者へ、手話や要約筆記(モニターによる表示)を土俵前に設置
  • 聴覚障害者へ、磁気ループ(ヒアリングループ)の設置
  • 視覚障害者へ、点字による当日プログラムの配布
  • 総合案内に手話スタッフの配置、筆記ボードの設置
  • 入場券の文字を大きな表記に
  • 配布プログラムの表記をわかりやすく、大きな表記・ふりがなを振った
  • 溜席に車イス席を設置
  • 溜席エリアへ向かうお客様には、関取が車イスを押して御案内
  • 溜席の車イス席の設置にあたり、非常時の避難導線などについて事前に確認・共有
  • どんな方でも分かりやすいプログラム内容で行った(子供と相撲、初切、甚句等)
  • ニコニコ生放送(字幕対応あり)で当日の様子を生放送で行った
  • スマホやタブレットによる字幕案内
■キッズ
  • 当日飽きずに見られるよう、関取になれる「大銀杏サンバイザー」を配布
  • 相撲に興味を持ってもらえるよう「なぞなぞシート」を配布
  • 場内看板、入場券、配布プログラムのデザインを子供向けにデザイン
  • 入場券の文字を大きな表記に
  • 配布プログラムの表記をわかりやすく、大きな表記・ふりがなを振った
  • 事前に先生などに席の確認を行っていただき、段差や柵について等危険な箇所がないか確認いただいた
  • どんな方でも分かりやすいプログラム内容で行った(子供と相撲、初切、甚句等)
  • 小さなお子様連れの方にも快適に観戦いただけるよう、ベビールームを用意した
■シニア
  • 座布団の設置を行わなかったため、事前にお知らせを行い座布団の持ち込み等についての御案内を行った
  • 入場券の文字を大きな表記に
  • 配布プログラムの表記をわかりやすく、大きな表記・ふりがなを振った
  • どんな方でも分かりやすいプログラム内容で行った(子供と相撲、初切、甚句等)
今回の取り組み
■国技館エントランスに巨大錦絵
エントランスの優勝ケース前に大きな錦絵タペストリーを設置。
錦絵前では記念撮影いただけるようスタッフを配置。
■館内看板や入場券をわかりやすいデザインに
親しみを持っていただけるよう、多様な方にわかりやすく可愛らしいデザインを採用。
■ANAボランティアスタッフが2020年に向け、外国人や障がい者をおもてなし
ANAオリンピック・パラリンピック推進本部より依頼があり2020年に向けた社内の取り組みの一環として、外国人や障がい者サポートのボランティア約20名を受け入れ。
■関取衆によるお出迎え
大関以下幕内力士、行司、呼出がお客様をお出迎え。
力士を身近に感じていただける取り組みとして行った。

■特製パンフレットを全員に配布
どんな方にも見やすく、相撲に興味を持っていただけるようなデザインを採用
文字の大きさやフリガナ、日本語・英語の両面表記などの工夫を行った。

(日本語)

(英語)

■溜席に車イス席を設置
はじめて溜席エリアに車イス席を20席分設置。
■手話・要約筆記モニターの設置
昨年よりモニター数を2台から4台に増やし手話をモニターでも表示、土俵とモニター両方を見えるように配置した。
■自閉症の方による国歌斉唱
「自分と同じように障害を持った方々を、歌で応援したい」と活動されている、広沢孝美さんによる国家斉唱を行った。
■稽古の実施
開場から開演までの約1時間、幕下以下の力士を中心に稽古を行った。普段は相撲部屋や巡業へ行かないと見る事ができない稽古を観覧いただく事により、相撲文化の理解促進に繋がった。
■伝統を復活!三段構え
昨年約20年振りに行った、横綱による「三段構え」。代々受け継がれてきた相撲の伝統文化を後生に受け継ぐための取り組みとして、昨年は日馬富士・鶴竜が行い、今年は白鵬・稀勢の里が行った。
■伝統を復活!横綱五人掛かり
16年振りに国技館で行われた、横綱五人掛かり。五人掛かりとは古く江戸時代より行われており、相撲の伝統文化を後生に受け継ぐための取り組みとして行った。
(横綱 日馬富士に対し、御嶽海、北勝富士、輝、千代の国、石浦が挑んだ)
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