日本相撲協会

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過去の展示 - 平成23年

酒井忠正コレクション

展示期間 平成23年(2011)10月25日(火)~12月23日(金)

酒井忠正コレクション

 昭和29年(1954)に開館した相撲博物館の収蔵品の基礎となっているのが、初代館長の酒井忠正による相撲資料のコレクションです。旧姫路藩酒井家を継ぎ、昭和戦前に農林大臣や貴族院副議長を歴任した政治家でもあった酒井は、幼いころから相撲を好み、実際に相撲を取り、大相撲を観戦しただけではなく、絵はがきからはじめた相撲資料の収集は、錦絵、番付、勝負付、書籍、雑誌などあらゆる範囲に及んだほか、自ら相撲の絵を描いたり、人形を制作したりしました。旧大名家の当主、伯爵だったことから「相撲の殿様」と呼ばれ、相撲への見識の高さから横綱審議委員会の初代委員長を務めました。また、集めた資料を活用して相撲の歴史の研究にいそしみ、執筆した『日本相撲史』(上・中)は今も相撲研究のバイブルとなっています。
 本年は酒井没後40年にあたります。一万点を超えるとされる膨大な酒井忠正コレクションのごく一部ではありますが、錦絵の秀品や初公開となる酒井による双葉山の肖像画、直筆原稿をはじめ、酒井ゆかりの資料の数々を展示いたします。ひたすら相撲を愛した酒井の情熱を感じていただければと思います。

初代若乃花とその弟子たち

展示期間 平成23年(2011)8月23日(火)~10月21日(金)

初代若乃花とその弟子たち

 45代横綱の初代若乃花幹士は、小さな体ながらも相手をひっくり返す豪快な呼び戻しや、「かかとに目がある」と称された驚異的な足腰のねばりでファンを魅了しました。ドラマチックな人生、相撲にかける執念から「土俵の鬼」ともいわれました。ライバル栃錦と展開した数々の熱戦によって、子どもから大人まで熱狂した「栃若時代」が到来。戦後の大相撲は一気に人気を回復しました。
 引退後は二子山部屋を創設し、二代若乃花幹士、隆の里俊英の2横綱、貴ノ花利彰、若嶋津六夫の2大関をはじめ19人の関取を育成した名伯楽でもありました。
 また、昭和63年(1988)から平成4年(1992)にかけて、日本相撲協会の理事長を務め、立ち合いの正常化など土俵の充実に尽力しました。
 初代若乃花幹士の花田勝治氏が逝去されてからまもなく1年を迎えます。名力士、名親方として相撲界に残した功績を、改めて感じていただければと思います。

大相撲あれこれ

展示期間 平成23年(2011)6月21日(火)~8月19日(金)

大相撲あれこれ

 力士が相撲を取るためには、まず廻しが必要です。土俵入りで力士が身につける化粧廻しは華やかさにあふれています。また、行司の装束や軍配、呼出しの白扇や柝などが大相撲の雰囲気を作り出します。床山は櫛や髷棒といった道具を巧みに操って髷を結います。
 江戸時代の伝統を残す大相撲ですが、廻しや化粧廻しをはじめ、材質が変わったり、改良を経て現在に至っているものがあります。
 今回の展示は、大相撲で使われる衣装や道具などの変遷をご紹介いたします。大相撲の歴史の深さとその世界をご堪能いただければと思います。

昭和~平成の大関展

展示期間 平成23年(2011)4月19日(火)~6月17日(金)

昭和~平成の大関展

 大関は、力士の階級で横綱に次ぐ二番目の地位です。現在、大関に昇進するためには、直前の三場所で一定の成績を残すことが求められます。大関は、三役以下の力士とは異なる待遇を受けると同時に、横綱とともに力士の模範とならなければなりません。まさに大相撲の顔といえる存在です。
 昭和以降で現在までに大関に昇進した力士は、横綱となった力士を除くと能代潟から把瑠都まで43人。その顔ぶれは、名大関と謳われた力士や独特の個性や技で親しまれた力士など多士済々です。次にここに名前を連ねるのは誰でしょうか。そんな想像をふくらませつつ、記憶に残る大関たちを振り返っていただければと思います。

梅と桜と大相撲

展示期間 平成23年(2011)2月22日(火)~4月15日(金)

梅と桜と大相撲

 日本相撲協会の徽章は、桜の花をデザインしたものです。また横綱梅ケ谷や琴櫻をはじめ、梅や桜の字をしこ名に用いた力士も少なくありません。梅や桜は化粧廻しの意匠として使用されることも多く、厳しい勝負が繰り広げられる土俵に彩りを添えています。
 一方で江戸時代から明治時代には、様々な絵師により人気力士が花見をする姿が描かれています。現在も着物姿の力士は、桜の花とよく似合います。このように梅と桜は大相撲にたいへん縁が深い花と言えるでしょう。
 今回は春を迎える時期に、梅と桜を特集いたします。春の到来を感じながら、どうぞごゆっくりご覧下さい。

江戸時代のスーパースター 谷風と雷電

展示期間 平成23年(2011)1月4日(火)~2月19日(土)

江戸時代のスーパースター 谷風と雷電

 今から約200年前後の相撲界に登場した谷風梶之助と雷電為右衛門。無類の強さで相手を圧倒した二人は、まさに当時のスーパースターでした。その人気は、二人を題材とした錦絵がたくさん発行されたことでもよくわかります。時を経た現在でも、谷風と雷電の名前をご存じの方が多いと思います。
 今回の展示は、相撲史上に燦然と輝く大力士、谷風と雷電に焦点を当てました。谷風と雷電は、横綱免許や将軍の上覧相撲によって相撲の人気が沸騰した時期に活躍しました。二人が実際に使用した衣類や日用品をはじめ、さまざまな資料から、相撲界に残した功績や偉大さを感じとっていただければ幸いです。

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