日本相撲協会

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過去の展示

手形 Rikishi’s palm print

展示期間 平成29年(2017)2月21日(火)~4月21日(金)

 力士は関取に昇進すると手形を押すことができます。手形は一人前となった証です。力士の手は、激しく相手を突き、押し、力強く廻しをつかみます。鍛錬を重ねた大きな手に、人々は畏敬の念を抱き、健康や悪霊退散の願いを込めて手形を求めました。
 今回、江戸時代から現代までの歴代横綱や巨人力士たちが残した手形を一堂に展示いたします。まげや化粧廻しと並んで力士を象徴する存在である手形の数々から、強さやたくましさを感じていただければ幸いです。

釋迦ケ嶽雲右衛門手形 楽只斎 画
1 釋迦ケ嶽雲右衛門手形
楽只斎 画
 釋迦ケ嶽雲右衛門(1749~1775)は、島根県安来市出身の大関。身長227cmの超大型力士で、大坂・江戸で看板大関を務め、強い巨人力士として土俵を盛り上げた。
 楽只斎(らくしさい)とは、高嵩谷(こうすうこく 1730~1804)の雅号。江戸時代中期に確立された英(はなぶさ)派の絵師。
谷風梶之助手形・足形
2 谷風梶之助手形・足形
 谷風梶之助(1750~1795)は、宮城県仙台市出身の4代横綱。仙台伊達藩の抱え力士で、5代横綱・小野川喜三郎(1758~1806)とともに寛政期(1789~1801)の相撲界を盛り上げた。
手形を押す大空武左衛門
3 手形を押す大空武左衛門
国安 画
 大空武左衛門(1796~1832)は、熊本県山都町出身の巨人力士。身長227cm・手のひら36.4cm・足の大きさ41cmといわれ、牛をまたぐほどであったことから「牛股」と称された。
明治23年(1890)五月場所番付
4 貴乃花光司・曙太郎手形
 貴乃花光司(1972~)は、東京都中野区出身の65代横綱。最年少幕内優勝などの数々の史上最年少記録を樹立し、人気を博した。
 曙太郎(1969~)は、米国ハワイ州出身の64代横綱。初土俵が若乃花・貴乃花と同じく昭和63年(1988)3月場所で、外国出身力士として初めて横綱に昇進した。
 このほか、大鵬幸喜書「忍」・大鵬・北の湖・千代の富士・貴乃花手形、曙太郎手形・足形、丸山権太左衛門手形、生月鯨太左衛門手形、出羽ケ嶽文治郎手形・足形をあわせて52点の資料を展示いたします。

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