日本相撲協会

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過去の展示

桜と大相撲 ~相撲博物館でお花見~

展示期間 平成28年(2016)2月23日(火)~4月15日(金)

 日本相撲協会の徽章は、桜の花をデザインしたものです。また53代横綱・琴櫻をはじめ、桜の字をしこ名に用いた多くの力士たちが活躍してきました。桜は化粧廻しの意匠として使用されることも多く、厳しい勝負が繰り広げられる土俵に彩りを添えています。 一方で江戸時代から明治時代には、様々な絵師により人気力士たちが花見をする姿が描かれました。毎年恒例となっている靖国神社の奉納相撲では、満開の桜のなかを歩く力士たちの姿を目にすることができます。
 今回は春を迎える時期に、大相撲と大変にゆかりが深い桜を特集いたします。春の到来を感じながら、どうぞごゆっくりご覧下さい。
 本展覧会は、平成23年(2011)に東日本大震災の影響により大幅な会期の短縮を余儀なくされました「梅と桜と大相撲」を再構成したものです。末筆ではございますが、被災者の皆様にお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

53代横綱・琴櫻傑将使用の化粧廻し
1 53代横綱・琴櫻傑将使用の化粧廻し
(三つ揃い)
 琴櫻傑将(1940~2007)は鳥取県倉吉市出身、佐渡ケ嶽部屋。立ち合いから一気の押しを得意として「猛牛」といわれた53代横綱。優勝5回。歴代横綱でしこ名に桜を用いた唯一の力士。この化粧廻しには、鳥取県知事や自治大臣を務めた石破二朗(1908~1981)の書が配されている。
北桜英敏使用の化粧廻し
2 前頭9枚目・北桜英敏使用の化粧廻し
(個人蔵)
 北桜英敏(1971~)は広島市出身、北の湖部屋。大きな体を生かしての右四つ、寄り切りを得意にした。実弟は前頭5枚目・豊桜。現在は式秀部屋の師匠として後進の育成に励んでいる。
弓取りをする聡ノ富士
3 弓取りをする聡ノ富士
 弓取式を披露する力士は、日本相撲協会の徽章を配した化粧廻しを締める。この徽章は明治42年(1909)6月の国技館開館時より使用されており、桜の花を東京大角力協会の「大」を土俵に見立てて囲んだものである。土俵は昭和6年(1931)春場所までの二重土俵を表している。聡ノ富士(伊勢ケ濱部屋)は、平成25年(2013)1月場所から弓取りを務めている。
東都花見勝景ノ内 向島
4 東都花見勝景ノ内 向島
三代歌川豊国画
 弘化3年(1846)。大関・剣山を中心に東方の力士らが花見を楽しむ姿を描いたもの。
 向島の桜も享保2年(1717)に徳川吉宗が植樹したことにはじまる。もくぼじ木母寺(当時は墨田堤通沿いにあった)門前から寺島村(現在の堤通、東向島)までの隅田川堤に100本が植えられ、墨堤(隅田川の土手)の桜と呼ばれて名所となった。
満開の桜のなかを行く力士たち
5 満開の桜のなかを行く力士たち
 平成27年(2015)4月3日、靖国神社の奉納相撲にて。参拝のために本殿へ向かう幕内力士たち。左から69代横綱・白鵬、70代横綱・日馬富士、大関・稀勢の里。
 このほか、桜を意匠とした63代横綱・旭富士正也の化粧廻し三つ揃い、日本相撲協会の徽章をあしらった優勝旗など約80点の資料を展示いたします。

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